小金沢連峰前衛 笹子雁ヶ原摺山(1357.7mm)、米沢山(1357m)、お坊山(1430m)、東峰(1421m)、棚洞山(1201.4m)、入道山(992m) 2012年11月3日

所要時間 7:07 笹子駅−−9:02 反射板−−7:41 笹子雁ヶ原摺山登山口−−9:04 笹子雁ヶ原摺山(休憩) 9:23−−10:08 米沢山−−10:42 お坊山(休憩) 11:09−−11:16 東峰−−11:41 棚洞山−−11:54 入道山−−12:21 お坊山登山口−−12:46 笹子駅

場所山梨県大月市/甲州市(旧大和村)
年月日2012年11月3日 日帰り
天候曇のち晴
山行種類一般登山
交通手段電車
駐車場
登山道の有無笹子雁ヶ原摺山〜お坊山間は登山道あり。お坊山〜南東尾根は正式登山道ではないが明瞭な道がある
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望笹子雁ヶ原摺山と米沢山は西側に展望あり
GPSログあり。ここをクリックするとダウンロードできます。ファイルはGPX形式です
コメント笹子駅より時計回りに周回。笹子雁ヶ原摺山南東尾根及びお坊山南東尾根には登山道ありで、期待していたルートファインディングの出番はなかった。ただし、お坊山南東尾根の登山道は利用者少なく標識が古く、登りで使う場合は登山口に辿りつけるかがカギ。尾根末端付近で道が薄いので注意。全体的に樹林に覆われて展望は良くないが、笹子雁ヶ原摺山とお坊山では南アルプスや八ヶ岳を望める




笹子駅ホーム 笹子駅
甲州街道から旧道に入る 旧道分岐から見たお坊山
笹子雁ヶ原摺山登山口 登山口の標識
最初は植林帯を歩く 尾根に乗ると送電鉄塔
標高920m付近 標高1000m付近
標高1160m付近 標高1340m付近
山頂直下の反射板
反射板から見た東の展望
笹子雁ヶ原摺山山頂
笹子雁ヶ原摺山から見た西側の展望(クリックで拡大)
笹子雁ヶ原摺山から見た南アルプス。雲の中で見えない
笹子雁ヶ原摺山から見た八ヶ岳
米沢山に向かう ブナ。この辺にもあるのか
標高1260m峰から見た米沢山、お坊山。お坊山は1412m峰の裏側になって見えない
標高1240m峰は僅かに西を巻く 標高1240m峰から見下ろす追分集落付近
標高1240m峰から見た展望。ここは東半分が開けている
標高1240m峰を下る 鞍部から米沢山の登りにかかる
米沢山山頂 米沢山から見たお坊山方向
標高1310m鞍部付近から見た大菩薩嶺 標高1412m峰へと登る
標高1412m峰を越えてお坊山の登り 樹林の切れ間から見た御坂山塊
お坊山山頂
お坊山から見た南アルプス(クリックで拡大)
標高1400m鞍部で大鹿峠への分岐がある 文字が消えた標識
尾根を直進、東峰に向かう 東峰山頂。立派な標識があった
何故か広い道がある 道は稜線北側を巻き気味なので尾根上を行く
標高1330m付近の古いベンチ 標高1330m付近の目印
道は巻いている 標高1170m鞍部より登りにかかる
棚洞山(1201.4m三角点峰) 標高1160m付近。南側が開ける
標高1160m付近から見た鶴ヶ鳥屋山〜本社ヶ丸
標高が落ちると紅葉から緑に変わる 標高1010m付近のベンチ
入道山の登り 入道山(992m標高点)
入道山東側は開けている たぶん山火事の跡
標高880m付近 標高840mで送電鉄塔あり
標高770m付近 お坊山登山道の標識
標高680m付近。急斜面を下る 目印
尾根末端は近い お坊山登山道入口。ここは標識が無い
登山口より下る 車道に出た
中央道のトンネルを抜けたところに標識あり 尾根末端
下界から見たお坊山東尾根
お坊山登山道の案内。かなり古そう 甲州街道に出る
甲州街道から見た大洞山 笹子駅到着


 火曜日に登った水野田山に続いてのリハビリの山。筋肉痛も収まって前回よりは体力を使う山でもOKだろうと考え、駅から歩けるルートで未踏峰を探した結果、今回のルート取りとなった。笹子雁ヶ腹摺山は既登だが、米沢山とお坊山は登ったかどうか定かではなく、東峰、棚洞山、入道山は未踏。怪しい山はせっかくだから登った方がいい。

 真っ暗な時刻に出発し武蔵境で電車に乗り笹子駅へ。立川では多くの登山者が下りたが奥多摩方面だろう。笹子では数人の登山者が降り、甲州街道に沿って西に向かう私の前方には2人の登山者の姿があった。先頭の1人はいつの間にか姿が見えなくなりどこに向かったか不明。

 新笹子トンネル手前の上り坂の大きな右カーブで甲州街道を外れて旧道へ。最初のカーブが笹子雁ヶ原摺山登山口。ここまでの舗装道路歩きで準備運動完了、Tシャツ姿で本格的な登り開始。暗い植林帯の谷から斜面を登っていく。小尾根に乗ると送電鉄塔が登場。地形図では登山道はこの尾根を乗り越してトラバースして笹子峠に至ることになっているが、それを歩くよりも尾根を詰めた方が笹子雁ヶ原摺山に近道できるので、このまま尾根上を登ることに決めていた。踏跡程度はあると予想していたが現実には登山道が存在していたのは驚いた。大月市で設置した案内標識もあり、正式登山道であった。一方の笹子峠に至る道は細く案内標識も立っていなかった。

 標高1100mを越えると自然林が目立つようになり紅葉も楽しめた。標高が上がると色づきも濃くなったが、既に落葉してしまった木も目立ち、一面のきれいな紅葉ではなかった。山頂直下でメッキがはがれた反射板登場。ここのみ樹林が開け笹子の街を見下ろせる。天気予報と違って雲が多く、日差しが無くて寒い。温度計を見ると気温は0℃だった。

 間もなく笹子雁ヶ原摺山山頂に到着。先客が笹子峠方面に降りてゆくところだった。山頂は基本的に樹林に覆われているが、西側は軽く伐採され雲に隠れた南ア北部が見渡せた。ここで少々休憩。今日歩くルートの標高はほとんど稼いだことになるので気楽だ。先日の水野田山周回よりずいぶん楽だ。

 腰を上げて米沢山へ出発。尾根上は落ち葉に覆われた立派な道が続く。稜線西側は強い西風の影響か、色づきの割に大半の木の葉が無くなっていた。米沢山までの間に3つの小ピークがあるが、3つ目のピークは露岩となっており東側の展望が楽しめる場所だった。

 次の比較的大きなピークが米沢山。標識あり。樹林に囲まれて展望は良くないが、落葉した木の隙間から多少は見える。小ピークを越えてまとまった登りをこなすとお坊山ではなく手前の1412m峰。ここには標識は無いので偽ピークと分かるだろう。鞍部に下って急登、振り向けば少し開けた空間から雲が取れた南アが見えた。間ノ岳付近がいちばん白いが全体的にはまだ黒い。

 さらに登ってお坊山山頂。山頂標識に書かれた標高は1421mであったがこれはお隣の東峰の標高で、地形図から読み取れる高さは1430mである。山頂は僅かに西側の展望があって南アが見えた。陽のあたる落ち葉の上に座って休憩。

 この先の尾根で縦走路から外れて歩くが、さて踏跡のグレードはどうであろうか。1420m肩で大鹿峠方面に縦走路が分岐するが、なぜかそちらの登山道の方が明らかに薄い。分岐に立っている文字が消えた案内標識には、このまま東峰方向に進んでも大鹿峠方面に道があり、こっちの方が道が濃い旨が書かれていた。東峰との鞍部付近で太い道は左に曲がって下っていて、直進の尾根上にも登山道。おや、東峰までは道があるようだ。

 緩やかに登ると真新しい標識が立った東峰山頂。ここも樹林で展望は良くない。登山道はここで終わるかと思ったら、稜線のやや北側をジグザグを切りながら続いていた、というより今までより広くなったような。斜面の土は切り取られ、明らかに道を造成した形跡がある。ただし、この道を利用する人数は少ないようで落ち葉に覆われていた。尾根上を通っていない道はどこに下ろされるかわからないため、基本的には道を外れて尾根上を下っていた。相変わらず籔無し植生で道を歩く必要はなかった。

 標高1250〜1200mの斜面で尾根がバラけてルートが分かりにくくなり、ここでまじめに地形図を見ればルートが分かったのだが左右にルートを振って「有視界飛行」。しかし不安になってからは尾根北側の登山道を利用。この付近は大きくジグザグを切っていてどこに続くのか今まで以上に予測不能。しかし最後は尾根に乗った。

 傾斜が無くなり小さなアップダウンの尾根に入ると幹が黒い松が目立つようになった。以前、山火事があったらしい。小ピークの手前で登山道は左に巻くが正直に尾根を直進、次のピークが棚洞山山頂だった。ここには東峰と同じ種類の立派な山頂標識が立っていた山頂東直下は南側の展望が開けて休憩にちょうどいい場所だろう。

 なおも尾根を緩やかに下っていくと、徐々に紅葉から緑の葉に移り変わっていくのが分かる。ベンチがある1010mで小ピークを越えて次のピークが入道山。この付近が一番山火事の痕跡が濃く、南斜面には立ち枯れた木々があった。葉っぱが無いので展望がいい。ただ、松の幼木が生え始めているので10年20年後には展望が無くなっているかもしれない。

 送電線巡視路の標識を見て少し進むと送電鉄塔登場、標高840m付近だ。その後も尾根上を下っていくが何となく道が薄くなってきたように思えた。しかし、途中に「御坊山登山道」と書かれた絵が消えた看板が登場、そうか、今までの道は登山道だったのか。昔は真面目な登山道だったのだろうが今は利用者が少なく薄まった個所が出てきたのであろう。まあ、藪ではないので問題ないけど。

 最後は急な傾斜となり尾根がバラけてはっきりしなくなり、素直に登山道を追ってどこが登山口なのか確認することにした。倒木を乗り越えて急斜面をジグザグに下っていき傾斜が消えると籔が登場するがきれいに刈り払われていた。そして不意に車道に飛び出した。登山号入口には標識は無く赤テープがあるだけであった。目の前には畑があり、地形図には描かれていない高速道路の下をくぐるトンネルがあった。滝子山へ至る高速道路を跨ぐ橋の一本西側だ。トンネルをくぐって右側にお坊山登山道の古い案内看板があった。お坊山から下りで使った道は、その昔は正式登山道だったらしい。まあ、今でもあのレベルなら充分登山道だけど。

 あとは笹子まで車道歩き。最後が登りなのはちょっとイヤらしかった。電車の待ち時間は割と短くて済んだ。

 

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